蜘蛛巣城 黒澤明 Throne of Blood
事務局オフタイム【第301回】「蜘蛛巣城 4Kデジタルリマスター版」
いやすごかった。
この映画を劇場鑑賞したのはおそらく2度め。どこの映画館で見たのか覚えていないが、一度は映画館で見ているはずだ。しかし当時のリバイバルはフィルムで、且つ状態が必ずしもよくないうえ、音声が聞き取りにくかった。三船敏郎のセリフがただの絶叫のようだった。
映画レビューを投稿しました。
「#蜘蛛巣城」100点 - 「乱」へと続くシェイクスピアの道,KINENOTE https://t.co/GnyrzWL2Jn #KINENOTE #キネマ旬報 #映画 pic.twitter.com/zSUScFzmQT— dalichoko (@chokobo88428241)
その後「全集黒澤明」でシナリオを読み返すうちに、当時のセリフを反芻するということなどで補ったが、今回は音声もまずまずで映像はマスタリングされたことで極めてクリアになった。
素晴らしかった。
なんといってもこの映画は山田五十鈴さんである。悪女の典型。もちろん原作の「マクベス」もさることながら、能の形式を取り入れた山田五十鈴さんの表情の立ち居振る舞いも、あまりにも見事であんぐりとした。
ラストで浅茅(山田五十鈴さんが)子供を死産したことで狂ってしまうシーンの組み立てが実に素晴らしい。ふすまが開いて鷲巣武時が座っている。そして鷲巣が部屋を出て浅茅の部屋にたどり着き、部屋の掛けられた着物をよけると、その先に狂った浅茅が手を洗っている。常軌を逸したこの表情。
もちろん主人公の三船敏郎さんに次々と矢が飛んでくるシーンはあまりにも有名だが、この激しいシーンに至るまでの細かい描写の見事さに圧倒される。衣装であったりセットであったり、ある意味で「七人の侍」を凌ぐようなスケールだ。鷲巣のサソリをモチーフにした紋もおしゃれ。
なんとこの森が動くシーンは、円谷英二さんが撮影したことが明らかになったらしい。黒澤明と円谷英二に直接接点があったのは驚きだ。
Akira Kurosawa, Isuzu Yamada & Toshirô Mifune - during the filming of "Throne of Blood" (1957) pic.twitter.com/6XIH7n6CoW
— DepressedBergman (@DannyDrinksWine)
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