大島渚特集 キネマ旬報
時代とともに忘れられてしまう芸術もあれば、必然性のもとに残されてゆく芸術もある。
「大島渚全映画秘蔵資料集成」発売記念&特集上映『戦場のメリークリスマス 4K修復版』『愛のコリーダ 修復版』樋口尚文が語る!! 活弁シネマ倶楽部#152
樋口尚文氏が親交のあった大島渚ファミリーの許可を得て、大島渚が鎌倉の自宅で大切に保管していた資料を調査する機会を与えられ発行することになった本を記念して、キネマ旬報でも大島渚特集が組まれたのである。
どの大島作品にも刺激を受けたが、このたび『戦場のメリークリスマス』と『愛のコリーダ』がリマスタリングされたということで、再評価されることになって嬉しい。渋谷では一月かけて大島作品が見直された。
どの作品が、ということよりも大島渚がここに存在していることに新鮮さを感じる。彼は生涯戦ってきた人だ。ご病気になられても戦いをやめなかった。その作品と作品から派生する生き様こそが大島渚そのものだ。まちがいなく1960年代を中心に、映画システムが崩壊してゆく時期に、民族や家族の崩壊などを中心に傑作を並べてきた大島渚。自分なりに再度見直すと、新しい物が見えてきて、かつ現代に対する予言のようなものも含まれている。
(=^・^=)
★
ブロトピ:映画以外の記事で!ブログの更新をブロトピしましょう!!