#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

かねこ ママの人生☆

コロナの影響もあってしばらく顔をみなかった定食屋「かねこ」のママを久しぶりに見かけたので声をかけたら、可愛がっている犬が病気になって入院したり通院したりして世話をしていたため、マン防を理由に店を閉めていた、ということらしい。犬にかかった治療費の額を聞いて卒倒しそうになったが、ペットを大切にする人のことを思えばお金で価値を計測できないだろう。


久しぶりにランチをごちそうになったのだが、たまたま昼休みに入る前だったこともあって、ママの話を聞かせてもらった。まず、このママの名字が「かねこ」ではないことを初めて知る。縁があって結婚した前のご主人の名前をそのままお店の名前で使っているということらしい。そしてママが連れ添った男性遍歴を聞いてまた驚く。最初のご主人は船乗りで、オーストラリアやニュージーランドを航行していた方だったらしい。
その後、次のご主人が「かねこ」さんで、借金と病気でずたずた。当時のご主人を世話するのに、保険の仕事で生計を立てながら、下働きでこの店をはじめたのがきっかけだったらしい。そして当時の店主もまた事情があって店を閉めるというので、ママから店をやらせてほしいとお願いしたらしい。支度金のようなお金を払って受け継いだらしい。
店の近くには斎場があって、一か八かで仕出しの仕事をさせてほしいとお願いに行ったら、たまたま話しを聞いてくれる方と縁が生まれて、仕事が取れたという。当時小さい子供さんもいて、子育てしながら必死に働いたそうだ。しかし当時のご主人が亡くなる。
悲しみに暮れる間もなく必死で働きながらも、次のご主人と縁ができて、この縁はとてもうまくいくかと思われたが、再婚しようとした日の数日前に、このご主人が車の事故で拘置所に連行される。ゴルフの帰りの運転で人をはねたらしい。結局このご主人との縁も成就するまもなく、その後はひとりで子育てをして現在にいたる。見た目は若々しいが、もう70代で、娘のだんなが一緒に暮らそうと声をかけてくれているが、体が動く間は仕事を続けたいと言っている。


壮絶な人生の秘密はもっとある。


生い立ちは群馬県の貧しい家の生まれだったらしい。父親の存在を知らずに育ったが、ママの母親ひとりで子育てできず、苦肉の策で逃げた父親を訪ねて東京に出てくる。しかしその父親も借金まみれで、なんと浅草の吾妻橋のガード下にバラックの家を違法に建てて暮らしていたという。仕方なく一時はそこに身を預けて暮らしていたらしい。


ここからは想像だが、これはきっと昭和30年代から平成になる頃までの話しだろう。時間切れでママの幼い頃の話しはここまでしかきけなかったが、戦後貧しい日本の片隅の、さらに貧しい家族の物語。これはもしかすると誰もが経験した話しでもあるのだろう。
日頃から明るいママは、こういう話しを全く悲しげに話さない。むしろ明るく楽しく、他人事のように淡々をあからさまにする。自分の人生を隠さず語ることができるのは羨ましい。それが決して輝かしい人生でなかったとしても、そこには歴史が存在する。その歴史には必ず時代という背景がある。


今はまだ人生を語らず


を吉田拓郎がリリースしたのは1974年。そしてガード下でママが暮らしていたのはおそらく1960年代だろう。まるで小栗康平の『泥の河』のようなことがまだ当時存在したかと思うと、自分のありていな人生が気恥ずかしく思えてくる。ママの話しに自慢はない。それでもドラマになるような壮絶な人生だ。続きを聞いたらきっと1冊の本になるのではないか。人生を語るときがいつか来るのだろう。
(=^・^=)




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