#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

CLOSE クロース  ルーカス・ドン監督

なんと公開週に、キネ旬の評点ランキングでダントツの1位になった「クロース」。
映画の感動もさることながら、大勢の方がこの映画を高く評価されていることにも感動する。まだまだ世の中捨てたものではない。

Close | Official Trailer HD | A24

土曜日朝、新宿まで出向いて公開二日目のこの映画を鑑賞。「CLOSE クロース」 。
劇場は静かな熱気に包まれている感じ。女性客が多かったか。ある映画レビューを読むと、女性のすすり泣きが聞こえてきたと書いてあった。自分は男性だが、少年を描くこの映画を見る女性の気持ちを重ねる。例えば子を持つ親とか、自分が少年少女だった時代。いま振り返れば、当時の自分のあまりにも小さな悩みなのかもしれないが、ルーカス・ドン監督はその小さな悩みを深く深く掘り下げて世の中に提起する。勇気と才能あふれる監督だと思う。


細かい感想は避けるが、これから鑑賞する方にふたつだけ。
ひとつはスピード。予告編にも使われるシーンだが、二人の少年が自らの足で、時には自転車で美しく花が咲き誇る農園を疾走する。まさに疾走という言葉がふさわしいとてつもないスピード感。そしてそのスピードに合わせてカメラも被写体をブレずに追いかける。このスピードは何を意味するだろう。若さ?勢い?こうした数々のシーンをカメラがしっかりと捉えているシーンはぜひ映画館で堪能してほしいと思う。大画面のスクリーンで少年が疾走する美しいシーンを感じてほしい。


そしてもうひとつは目。
子供の目。レオを演じるエレン・ダンブリン少年は、この映画で何度かその美しく強い眼差しを印象的に示してくる。あどけない少年の目線の先には何があるのか。あきらかにほかの大人たちと比べて彼の眼力の強さは圧倒的だ。少年の心理が進む先にある映画を鑑賞する者たちを彼の目線はアンカーを打って話さない。目線の向こうにあるあまりにも美し田園風景と彼の強烈な目線が対比的に我々を突き刺そうとする。


是枝裕和監督の「怪物」でも同じような感覚が襲った。それは、この映画の少年たちの心理を覆う実情はいったいどこから来るのだろうかという疑問と懸念だ。我々はこうした素晴らしい映画を見て感じることで、失いつつある社会の中の何かを取り戻すことができるのだろうか。



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