蔡國強 宇宙遊② 帰去来から・・・
もちろん蔡國強が残した作品は立体的なものだけではない。下地を描き、そこに火薬を散りばめ火をつける。その痕跡を作品として残している。
2015年、横浜美術館で展示された彼の作品を目の当たりにして、その迫力に圧倒された。
「帰去来」とは、太宰治の著書にもあるが、その字のとおり「帰郷」という意味がある。思えば蔡國強は、文化大革命時代の中国で幼少期を過ごし、天安門事件の頃日本に移住して、世界に羽ばたいていったアーチストだ。
この2枚の写真は、横浜美術館で目の当たりにした作品の一部だ。
この時もそのスケールの大きさに声をあげてしまった。
残された痕跡をたどれば、彼が下地で描こうとした意図がうかがえる。
彼の手にかかる火薬や爆竹は、中国古来の祝福と意味あいから、世界が混沌の中に埋没し、その音を耳にすれば戦争の匂いも感じさせる。時代とともに移り行く彼の狙いが、「帰去来」から「宇宙」へと進んでゆくことを実感する。
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