#ダリチョコ の映画とグルメ

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#池上彰 の教養のススメ② 「哲学と合意形成」


3限目 哲学の力で公共事業問題も解決できる


哲学者の桑子敏雄教授と池上彰さんの対談。個人的にはここが最も興味深かった。
桑子先生のキャリアについても面白いお話が聞けるのだが、ここでは「合意形成」がテーマだ。具体的には「社会的合意形成」。


1964年から子供たちが川で遊ばなくなった話しから始まる。その理由は、東京五輪の準備で川砂がさらわれて、川底がえぐられ、それまで安全だった川が危険地帯となり、水難事故が増えたというのだ。平行して学校にプールが作られて時代とも言えるらしい。


高度成長期にダムや河川工事など、さまざまな公共事業が増え、川や湖の汚染が拡大する過程で、乱開発に強硬に反対する住民との「合意形成」ができず、必要な災害対策もとん挫するという実情があるらしい。


桑子先生は、これらの「合意形成」に哲学を持ち込むことを提案する。行政側が強引に進めようとする事業を、住民側との対立ではなく、双方が合理的な理解を示すことで円満な結論に至る。まさに哲学である。


桑子先生は、まず依頼を受けた地域に赴き、地域の神社を見て回るらしい。神社はだいたい高い位置にあり、長い歴史の経験で社のギリギリで津波が止まる位置に設けられている場合が多いようだ。東日本大震災でも、ほとんどの神社が被害を受けていないらしい。つまり神社は避難所としての役割の担ってきたのだ。その神社を取り壊して開発を進める合理性は乏しく、事業者側を説得する大きな根拠となる。


意見を対立する構造でぶつけ合うのではなく、双方の立場を理解することが重要だと述べている。


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つづき・・・


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