なんでもないものの変容 #松濤美術館 「すがっち」
写真の世界はまるで知識の外だったので、とても刺激になった。
たまたま義弟が浜松から来ていて、予定もなかったので渋谷まで出かけてみた。
ヴェンダースの「PERFECT DAYS」で出てくるトイレがどこかにないか探しながら歩いて、松濤美術館までたどり着く。途中で偶然小林克也さんとすれ違う。
住宅街にある立派な美術館で、1980年頃白井晟一さんの設計で建てられたらしい。シニア価格で入場できて嬉しい。
この展示では、日本の写真史に大きな痕跡を残した、報道写真家土門拳の薫陶を受けた写真家たちをたどる内容となっていた。
中でも大辻清司氏や瀧口修造氏の作品には惹きつけられる。特に瀧口修造がデュシャンやマン・レイやアンドレ・ブルトンと接触して、彼の人生を変えたほどの影響を受けたという話しは注目に値する。
瀧口以上にこの展示で中心的な存在だったのが大辻清司の作品群だ。
このレベルになると、被写体をそのまま捉えるのではなく、何か自分の意思でカタチにすることでアートとしての写真として成立しているように感じた。彼の生き様としての「酔生夢死」という言葉は、ある種悟りの世界であって「私の解体」とはまさにこの展示の趣旨と合致しているように思う。
千葉市美術館 「「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」 を見に行く|丘村奈央子
この世界はもともと”なんでもないもの”しか存在しない。その”なんでもないもの”はときに変化しときに死をももたらす可能性がある。そうした意味のないものに価値をつける社会の価値に大辻は一定の疑問を抱いていたのではなかろうか。彼が映し出す真正面から人物(少年)を捉える写真などは惹き込まれるような魅力がある。この少年に”なんでもない”と位置づけできるのか?
牛腸茂雄や阿部展也の作品群もひけをとらずユニークだった。
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「すがっち500」
全国の真面目な納税者の皆さん、自民党の脱税議員どもによる悪事の数々は呆れるばかりですが、安倍晋三に利用されて切り捨てられて実刑を食らった河合克之氏が残した裏金メモの存在を忘れてはいけません。これこそが「安倍晋三が裏金づくりを主導していた証拠」なのですから。
— きっこ (@kikko_no_blog)





