葬送のカーネーション ベキル・ビュルビュル監督 「断念」
原題は「クローブひとつまみ」。2022年の東京国際映画祭で紹介されたトルコとベルギー合作映画。
これ以上の映画はない。これまで見た多くの映画の中でも群を抜いて素晴らしい映画だった。何度でも見たくなる映画。
すこし言い過ぎかもしれないが、この際ストーリーはもうどうでもいい。
この映画の場面に映る全てに敬意を示したくなるような美しさ。車のフロントガラスから外の喧騒が見える。道路を遮断して歌い踊る人々をクラクションを鳴らしながら通り抜けようとする。ここで交わされる会話「人生とは?」。後部座席で眠る美しい少女。ニットの帽子から少しだけ糸がほつれる。その彼女がうたた寝して横にいる人物にもたれかかる。それをさり気なく拒絶する老人。この最初の静かなシーンだけで、これだけ興味をそそることができるのか。老人は少女がもたれかかることを拒絶し、ふたりの間にカバンを置く。
この喧騒を抜ける車のシーンはラストシーンへストレートに結び付けられる。この喧騒は何か?
最初と最後の意味は映画を見ればわかるはずだが、何よりこの映画全体の美しさはこれまで見たことのない素晴らしいものだ。そしてトルコの砂漠を強く吹き抜ける風の音。音楽はほとんどなく、風景と風の音だけが延々と流され、そこにふたりの人物と彼らにからむ人間や動物、鳥などが交錯する。奇跡の映画だと思う。
『葬送のカーネーション』 棺桶を担いだロードムービー | everydayexcuse
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立件断念へ。
このニュースをどう読むか?というと、これで「消費増税が確定した」というこだと思う。特に軍事費増税については決定的だ。増税に及び腰の主流派議員を脅して、「ザイム真理教」による増税圧力について手打ちがあったということだろう。絶望の声は大きいが、そんなことを聞き入れる国ではない。そうさせてしまったのはメディアと国民ではないか。
卵パック懲役1年についてある法律事務所のサイトで「おそらく余罪があり再犯の可能性が高かったから」と説明してましたが、それなら自民党は無期懲役レベルだと思う。#検察仕事しろ #検察は巨悪を眠らせるな https://t.co/CJ6JRinWYw
— Deelgai (@deelgai)

