桂花ラーメン 新宿
桂花ラーメンを教えてくれたのは、昔いた会社の先輩だった。
彼はご高齢のお母さんとセブ島へ移住したが、そのお母さんも亡くなって今は日本のどこかに住んでるらしい。頭はいいが頑なな人だ。今頃どうしてる。
この日は昼に孫と遊んで、帰りに新宿まで送り届けたときに思いついて桂花ラーメンを食べようということになる。新宿のこの店に寄るのはとても久しぶりで、前にいつ来たかもう覚えていない。狭いビルの3階まで店があって、飲んだ帰りに上の階まで登るのは辛かった。それでも食べたい桂花ラーメン。
この日はまだ時間も早く閑散としている。ラーメンを作ってくれるおじさんは昔と変わらないような気がする。マスクをしているがだいぶ老け込んだようだ。今もピアスをしている。
ターローメンと普通の桂花ラーメンを食べるとマー油の味が染み渡る。あの先輩に教えてもらわなければ、本場熊本で桂花ラーメンを食べる知恵もなかっただろう。いろいろな思いが重なる桂花ラーメンだ。しかし新宿の喧騒はコロナなど知りもしないように冷淡だ。堂々とマスクをしないトランプ支持者のような人も多い。
★