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ザイム真理教② 森永卓郎著 「洗脳は解けない」

森永卓郎さんは、アベノミクスが必ずしも失敗ではなかったのではないか、という立場だ。むしろアベノミクスを阻害したのはザイム真理教だと問う。

ザイム真理教
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第4章 アベノミクスはなぜ失敗したのか
アベノミクスの失敗は2度の消費増税によるものだという。財政緊縮説を譲らないザイム真理教は、政治家が聞き入れないと国税側から強制捜査をちらつかせて脅しをかける。安倍晋三氏の森友問題も、回顧録によれば本人がまったく知らないところで進行していたという。ことの真偽はともかく、たたけばホコリの出る政治家を適当に泳がせて、言うことを聞かないと国税局を動かすという手段で自分たちの立場だけを守ろうとしている。

ここは個人的に少し違和感があって、アベノミクスの失敗はもともと予想されていたものだ。伊東光晴先生の著書でも明快に切り捨てられている。しかし財務省の丸め込まれた自民党政治家という部分は大いに理解できる。

アベノミクス批判――四本の矢を折る
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第5章 人格と生活を破壊する
元明石市長の泉房穂氏の言葉を借りて「国民まともな政治家を選んでこなかったツケ」として、重税国家日本を嘆く。スウェーデンは学費無料、ドイツは公立学校が全て無料。日本の教育機関への公的支出が2.9%であるのに対し、フランスは60%、他国も50%を超える国が多数な中、日本はOECD(経済協力開発機構)で最下位。このまま放置すれば国家が破壊される。


第6章 教祖と幹部の豪華な生活
財務省が組み立てた日本のバランスシートは、役人の天下りを助長する構造になっている。国家公務員の給与は民間より高いだけでなく、退職金制度がとにかく優遇されている。「官僚バイアス」は、国民のためでなく自分たちが都合のいいように作られた制度ばかりだ。



第7章 強力なサポーターと親衛隊
なぜこうした実態をメディアが書かないのか?という疑問にも触れている。大手新聞社やメディアの本社は、ほとんどが戦後の国有地を払い下げされたもので、時価に比べて極めて優遇されている。新聞が非課税で電気ガスに課税するといういびつな現実は、課税側のザイム真理教とメディアが裏でつながっていることを意味している。


第8章 岸田政権は財務省の傀儡
最後に、この国が軍国化に大きくシフトする背景で、国民よりも自分たちの優位性だけを維持発展させるために大幅な増税を画策するのもザイム真理教らしい。憲法第9条で「武力を永久に放棄する」とした国が、インドやロシアを抜いて世界3位の防衛費という軍事費を弄しているのは欺瞞そのものだ。しかもこの防衛費も多くはアメリカに召し上げされている。国民の命より財政だという。


洗脳を解くには、洗脳された時間と同じ時間が必要だという。
そう思うと、もう自分が生きている間にこの洗脳が解けることは期待できないようだ。
この国に未来はないと思う。固くそう思わせる本だった。


しかし返すがえすも、もう遅い。こういう事態は気づいたときに終わっている。そして泉房穂氏が言うように、やり放題にさせた国民にすべての責任がある。第二次世界大戦前と同じ。そして当時と同じ手法でこの国の政治家と官僚は国民を騙し続ける。そうした仕組みを考え、作り、騙し切るのはほとんどが官僚なのだ。ドラゴン桜にも言われるとおり、本当に学ぶ意識を失うとどんどん恐ろしい方向に向かうのが国家というものだ。


森永さんが「誰もが知っていて誰も言わなかった。」という発言はジャニーズ問題も同じだ。巨額の利権で情報管制が敷かれていることを示す。この国はメディアが国家に丸呑みされているのだ。彼らは何か国から弱みを握られているのか。


深田萌絵さんのメッセージは心強いが、これらのカルト信者日本人の9割はまるで振り向きもしない。





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