小説家の映画 ホン・サンス監督
「小説家の映画」
The Novelist's Film (So-seol-ga-ui yeong-hwa) | Trailer | Berlinale 2022
ホン・サンス監督の映画を初めて見た。
冒頭のシーンから言葉を失う緊張感。カラー撮影をモノクロに変換したと聞くが、その明暗のはっきりとした表現が美しいだけでなく、ほとんどのシーンがワンシーンワンカット。カフェを訪れる小説家と、小説家の後輩でカフェを経営する元小説家。ふたりとも女性。このふたりの会話をカット割りも何もなく延々と聞かされる。ただし、この会話がとても違和感がある。お互い、妙に遠慮し持ち上げ合うのだがどこか噛み合わない。そんなシーンが延々と続いてゆく。
小説家が小説を書けなくなったの映画を撮る、というだけの話なのだが、ことはそう簡単ではない。いわば彼女の身勝手で小説家から映画監督に職業を変えようとするのだが、それには様々な人々、例えば女優などの強力がないと実現できないのだ。しかも小説家の仕事が頭打ちなのではないかと思わせる会話が時々示されて、彼女の焦燥感が強くなってゆく。そういう状態でマッコリを飲みながら宴会が始まる。その宴会のシーンもカメラはほとんど動くこともなく、被写体の表情にカメラを寄せることもなく、ワンシーンワンカットで延々とその情景を見せつける。
ラストシーンもまた不思議な終わり方だ。あまりの唐突感で席を立つことができないほどだった。
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