#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

熊は、いない ジャファル・パナヒ監督

熊は、いない


パナヒ監督の作品はどこかもやもやした感覚がずーっと最初から最後まで続く映画になっているようだ。キアロスタミの映画がそうだったように、抑圧された社会がもたらしたある種のジャンルとも言える表現方法。予備知識もなく漠然と見ると睡魔が襲う。
ただ、今回の作品は映像的にも美しく、冒頭のカフェが並ぶ通りや、地方都市の民族衣装と風景、何より今回はパナヒ監督自身が国境を超えてトルコに向かおうとする瞬間、トルコの町の美しい夜景が映されて驚いた。素晴らしい映像。しかしパナヒ監督はこの国境を超えない。

冒頭と最後にパナヒ監督が演出する男女が偽造パスポートで国を出ようとするシーンを重ねる。パナヒ監督が遠隔で演出しているのだが、最後にこの女優がカメラ(つまりパナヒ監督)に向かって怒り出す。「全て偽物じゃない!

さて、この場合の「熊」とはいったい何か?
この意味深に並んだポスターをじっと見つめればおぼろげにその答えが見えてこないだろうか。この映画の中に「熊」は姿を現さない。セリフとしては時々それらしい言葉が行き交うが、熊そのものはどこにも出てこない。ではいったい「熊」とは何だろうか?それは、この映画を見ている間、ずーっと感じているもやもやに関係があるのではないか?

多重構造で巧妙に仕組まれたこの映画は、映画と現実をクロスオーバーさせ、何が本当かを見えなくする。カメラの持つ恐怖や、映す側と映される側の心理などをごちゃまぜにして、ある大きな”何か?”をここに据えている。パナヒ監督はイランの法律で映画製作を禁じられている。そのパナヒ監督がイランで映画を撮ることの意味は何か?

熊はでないけど、動物は結構たくさん登場する。

(=^・^=)


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