オールブラックスがアイルランドに勝利!
素晴らしいゲームだった。
ハカからこの試合は重たい空気だった。世界1位のアイルランドは、オールブラックスのハカをふたつのサークルを作る陣形で応じる。世界最高の選手ジョナサン・セクストンはこの大会が代表最後の試合となる。アイルランドを世界1位に引き上げた国民的英雄を支持するスタジアムのブーイングがハカをかき消す。2019年にイングランドが不敵にハカと対峙したシーンが重なる。
とにかく息が止まるような試合展開。前半、2度のPKを決めてリードしたオールブラックスが終始わずかな点差を逃げ切る展開だったが、前半を終わって1点差。後半は不思議なことが起きる。あのセクストンがPKをはずす。対するオールブラックスもジョーディー・バレットがPKをはずす、そしてドロップゴールも決まらない。こうした膠着状態でオールブラックスは2度のイエロカードで劣勢となりながら、スクラムがアイルランドを上回っていたのが勝因といえば勝因だっただろうか。
数あるワールドカップの名勝負の中でも歴史に残る素晴らしい試合だった。とくに試合の最後を決めるフェーズはとてつもなく長く、ここでファールを出したら試合は終わる、という局面でオールブラックスは規律を守りよくしのいだと思う。残り10分は心臓の高鳴りが止まらなかった。
アイルランドは世界1位の実力を見せつけた。そしてセクストンは敗れても、世界で最もリスペクトされる選手として、ノーサイドで選手がピッチを去るまで、彼らしい姿勢を崩さなかった。彼は歴史に名を残す素晴らしい選手だ。
同じ日の昼に、なんとアルゼンチンがウェールズを破った。これでオールブラックスは次の試合でマイケル・チェイカ率いるアルゼンチンとセミファイナルを戦うことになる。勢いのあるアルゼンチンを止められるだろうか。
(=^・^=)
★

