夢の #なんばグランド花月 坂田師匠「合掌!」
たまたまだが、この日の前日、坂田利夫師匠がお亡くなりになったというニュースが舞い込む。ご冥福をお祈り申し上げる。合掌!
大晦日の難波で、夢の「なんばグランド花月」を鑑賞。この人だかり。
この建物の前を通ることはあっても、中に入るのは初めてだ。
大晦日も一日3回公演で、昼の部を予約できた。年末年始公演は、通常公演とは異なり、予約ができるようになるまでギリギリにしか公開されない。言うまでもなく予約しておいてよかったと思う。
劇場は満席で、立ち見席も満席となる大盛況。2時間公演なら立ち見でもがまんできるかもしれない。
緞帳が左右に開いて、その奥には大きなスクリーンが現れ、CMなどのあとにエンタツ・アチャコが吉本から「しゃべくり漫才」が大ヒットさせた歴史が解説され、いよいよ開演。
前半が人気漫才コンビや中田カウスさんによるイベント、そして桂文枝師匠の落語(というかまくら)で盛り上げ休憩。舞台のセットが立派で、漫才のときと落語のとき、そして新喜劇の場面が次々に入れ替わる迫力がすごい。
後半はすっちーが主演の舞台。占い師を演じるすっちーと仲間たちが詐欺師から若い女性を守るという話し。占い師の一人が若い女性と生き別れた父親で、最後にふたりが和解するという泣かせどころを作って盛り上げる。隣に座っていた高齢の女性がお涙頂戴状態だった。
漫才が「ドッ」という笑いで、新喜劇は「ざわざわ」する笑い。どちらもこの大きな劇場(800名以上)の観客を魅了する。
とにかくすごい大混雑と盛り上がりで、これが大阪の元気さを象徴していることを実感する。
ここ周辺の飲食店もお笑いを意識したお店などが並ぶ。
庶民のためのお笑いが、規模を大きくして政治と密接な関係を構築するまでの日本の変化は、別のブログで紹介しているが、良くも悪くも庶民を魅了してこれだけ大きな企業としてジャニーズとともに東西に君臨してきた吉本興業のすごさを体感した。
これはまさに宗教であり、マインドコントロールの世界だ。そしてその中に自然と吸い込まれる自分がいる。考える余地を与えない勢いと面白さ。これが日本をデフレに追い込んだ現況であることを実感する。2時間で5,500円のチケットは安くない。それでもこの企業は、庶民から大枚を舞い上げて、政治とともに膨れ上がってゆくのだ。まるでカオナシのように。
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