#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

#何もしない #ジェニー・オデル著 「#注意経済」

本屋に並んでいて、タイトルに吸い寄せられるように購入してしまった。アンディッシュ・ハンセンの「スマホ脳」にも繋がってゆく。ちょっと読みにくい本かもしれない。著者のジェニー・オデルはアーチストでデザイナー。この本は5年前2019年に出版された。


How to Do Nothing: Resisting the Attention Economy (English Edition)
How to Do Nothing: Resisting the Attention Economy (English Edition)
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「はじめに」で書かれている意味を感覚的にとらえると、「有用な世界を生きのびる」の中に過去の偉人の言葉を並べてゆく。


無益な悲しみ 愚かな喜び 尽きせぬ欲望 社交の誘惑 

セネカ(哲学者)


先ごろ読んだセドラチェクの「善と悪の経済学」によれば、セネカはストア派(節度を重んじる)の立場らしく、この考えの流れに荘子の「無用の木」の考え方が折り重なる。この本のキーワードは「注意経済(Attention Economy」だ。ちなみに、著者にはアジア人の血が流れているらしい。


第一章 「何もしない」ということ


「目覚めるとすぐ携帯を見る」という恐怖


から始まる。よくいう依存症のことを示唆しつつ、我々の与えられた時間と行動がすべて商業的なものに搾取されているだけでなく、著者がこの本を書くきっかけとなった2016年のアメリカ大統領選挙(トランプが当選)のとき、自分の時間がSNSを通じてほとんどデマに費やされてしまったことを注視している。「何もしない」ことが洗脳を解く装置となるのではないか、という提案だ。「ミスター・ロジャース」の番組から学ぶ「無私のケア」という考え方に行き着いてゆく。


第二章 逃げ切り不可能


デジタル・デトックスとは自発的にデジタル機器の使用を控えること。哲学者エピクテトス(ストア派)の平静や平等という穏やかな思想に反して、社会はときとして”主義”によって左右される。ピーター・ティールの「リバタリアン教育」の言葉を借りて、


民主主義と自由は相性が悪い


と定義したうえ、アンナ・はれんとの「人間の条件」から


共生は命令を下すひとにぎりの特権に残りの大勢が有無を言わさず服従させられる場合だけの概念


を引用して、われわれの社会で見えないものの恐怖を示す。不安を抱きながら新たな不安を毎日探している。しかもその不安のほとんどは他人の現実だ。こうした社会と距離をとることを「注意(Attention)」と呼んでいる。




つづく・・・



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