M3GAN ミーガン ジェラルド・ジョンストン監督
「ミーガン」。素晴らしい映画だった。感動した!
M3GAN - official trailer
とにかくすごい。細かい話しは見てもらうしかないのだが、とにかく面白い。
アンドロイド・ロボットの映画、という先入観で見ると失敗する。最初のシーンは、毛がもふもふした愛らしくて小さなおもちゃから始まる。しかしこの映画はおもちゃの話しでもコンピューターの話しでもない。人が潜在的に持つ”依存”の恐ろしさ。それはアルコールやドラッグと同じでしょ?と提示されてるような気がする。そして資本が欲望をどんどん拡大してゆく恐怖。
主人公のジェマが会社からどんどん要求されて、要求通りの仕事以上の仕事(それがミーガン)を用意してと、どんどん欲望のレベルが上がってゆく。そしてミーガンを手に入れた、親を失ったジェマの姪のケイディ。彼女もまたミーガンの魅力に没入し依存してゆく。さらに、なによりミーガン自身が様々な情報を自ら探し出し、ケイディを守るというミッションのために、禁断の行為へと進んでゆく。「ターミネーター」は人類が生み出した未来から現代にタイムリープする話しだが、「ミーガン」はいままさに起こりうる現実。
ミーガンを奪われたケイディが錯乱状態で訴えるセリフがいい。「わたしの目を見て話しを聞いてくれるのはミーガンだけだったのよ!」そう言われると、身近にそういう人は多いかもしれない。子供が話しかけてもスマホを見ながらうわの空でなま返事をするあなたとあなた。いや、そういう自分だって・・・
意思を持ったミーガンが恐ろしい行為を繰り広げるとき「人間はもっと多くの人を殺してるでしょ?」という応答もまた背筋が凍る。いままさに、北方で殺し合いが続いている。チャップリンが「殺人狂時代」で言った。
Wars, conflict - it's all business. One murder makes a villain; millions a hero. Numbers sanctify.
戦争や紛争、これは全てビジネス。1人の殺害は犯罪者を生み、100万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する。
このセリフをミーガンはどこからか探し出したように、自分を生み出した人間に哲学的な論争をしかけようとする。
この映画の既視感、それはどこかで見たような聞いたような光景や言葉が漏れてきて、それをわれわれは見てみぬふりをしようとしているということだ。世界はもっと恐ろしいことになる。そんな予言のような映画だった。
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