TACT寄席 池袋東京芸術劇場
きっかけは確かA太郎師匠の独演会で見かけたチラシを見て、この日の予約をしたんだと思う。なんだかんだと今年A太郎師匠の落語をナマで聞くのはこれが3回目。すっかり贔屓になってしまった。
・永谷しのばず寄席 2024年3月前半 お江戸上野広小路亭 - #ダリチョコ の映画とグルメ
今年の大型連休もどこにも出かける予定がなく、近場で過ごそうということになっていた。
例年、連休中に東京芸術劇場で催される様々なイベントのひとつ。特に落語については、こどもの日にちなんだ企画のようだ。屋外ステージでもライブが開かれていた。
それにしても立派な施設で初めて中に入る。
ふと見ると柳亭小痴楽師匠が目の前を歩いている。
地下にあるいくつかのホールのひとつシアターイーストで開演を待つ。時間があったので東武百貨店をぶらついてポールへのプレゼントを買ったりした。ポールだからポール・スミスのTシャツにした。
整理番号順に入場する自由席で、かなりいい席をキープできた。早めに来てよかった。
A太郎師匠はトリで、相変わらずサービス精神旺盛。いつもの調子で高座に上がり、この瞬間は撮影OKとなる。
開口一番は春風亭昇也で子供さん向けに丁寧に落語の説明をした上で、「牛ほめ」を披露。非常に限られた時間を目一杯有効に使った知的でバランスの取れた落語だ。ちなみに昇也さんは、浅草で主任を務めた「芝浜」と、末広亭で「たけのこ」と「庭蟹」の合せ技、そして一昨年の大成金で聞いた「宿屋の仇討」以来。
・浅草演芸ホール 令和4年12月上席 春風亭昇也主任 - #ダリチョコ の映画とグルメ
ここでお初にお目にかかる蝶花楼桃花さん。出てきた瞬間から高座に花が咲いたように明るくなる。可愛らしくて微笑ますしい。泥棒ネタ「表彰状」。泥棒に入ったら見つかりそうになったので逃げる途中人助けをしてしまって、泥棒が警察から表彰されて困る、という噺。
瀧川鯉八の「厚化粧」は、声のかすれたママと新人ママのやりとりなど、相変わらずシュールなネタの間合いで場内をクスクス笑わせる。鯉八ワールドで突っ走る。鯉八師匠は去年の夏の池袋以来。
前半最後は私服姿を見かけた柳亭小痴楽師匠の「堪忍袋」で大爆笑。この日の小痴楽師匠はキレがよくて、子供さん相手に場内を盛り上げる。客席の笑い声をネタで受けたり、過去に見た小痴楽師匠の噺の中でも最大級の盛り上がりを感じた。すごかった。小痴楽師匠は、過去に「磯の鮑」「あくび指南」「真田小僧」を聞いている。
#新宿末廣亭 令和五年十一月中席 #神田松鯉 主任 - #ダリチョコ の映画とグルメ
ここでお仲入り。6人の真打ちがステージに並んで子供にまるわるエピソードを披露。
後半は春風亭昇々の「裸ンナー」は大成金のときとネタがかぶった。裸で会社を突っ走りたい欲求を抑えられない男と友人の物語。会社の同僚や上司がこれにからんで大混乱。
トリは昔昔亭A太郎。例のごとく高座にゆっくり上がろうとすると「Aさま!」の掛け声がかかるほどの大人気。手持ちのタオルを客席に投げるサービスぶりで場内は大興奮。「罪と罰」は、主婦の電話中に包丁を持った泥棒が入ってくるが、主婦が包丁の押し売りと勘違いして、泥棒を台所で料理させてしまうという不思議な噺。
たまたまだが、桃花さん以外の真打ちが皆さん成金メンバーだった。
そしてこれもまた偶然かもしれないが、新作ネタが続いたのも子供さん向けという狙いだろうか。
いつも同じことを書くようだが、子供さんが寄席に来て落語を楽しむ姿を見ると微笑ましくも目頭が熱くなる思いだ。落語は奥が深い。漫才と比較するものではないが、日本の伝統芸能としての落語を子供さんたちが身近に感じてくれることを嬉しく思う。師匠たちも客席の子供さんを見て「去年も来てたよね」と声をかける親近感のある対応でもり立てる。
とても良かった。
一、牛ほめ 昇也
一、表彰状 桃花
一、厚化粧 鯉八
一、堪忍袋 小痴楽
〜仲入り〜
トーク
一、裸ンナー 昇々
一、罪と罰 A太郎#TACT寄席 #東京芸術劇場 pic.twitter.com/iovOGovbSn— ふじ (@masurao_fuji)
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今年これまで行った落語。
・当ル令和六年初席 東洋館 「被災地無視の新年会」 - #ダリチョコ の映画とグルメ
・永谷しのばず寄席 2024年3月前半 お江戸上野広小路亭 - #ダリチョコ の映画とグルメ
・#昔昔亭A太郎 独演会 内幸町ホール - #ダリチョコ の映画とグルメ