永谷しのばず寄席 2024年3月前半 お江戸上野広小路亭
昨年大晦日に、夢だった上方落語を聞きに大阪へ。
そして年明けも毎年恒例になってきた東洋館の正月興行に出かけた。
柳之助師匠の落語は、去年玉川太福先生との二人会以来か。場所は同じ上野広小路亭。
なんと!
満席であった。柳之助師匠にお願いしてあらかじめ予約しておいてよかった。
前座さんは三遊亭げん馬さんで「道具屋」。いろいろなパターンがあるが、木刀が抜けず苦し紛れにお雛様の首が抜けるサゲで終わる人間国宝柳家小さん (5代目)師匠バージョンに挑戦していた。なかなかうまい。
以下、
立川談洲「花見小僧(おせつ徳三郎)」。なかなかいい声。
昔昔亭A太郎「愛宕山」
A太郎師匠はゆっくりゆっくり座布団に座り、サービス精神旺盛で写真を撮らせてくれる。
去年1月の独演会でお目にかかって以来。大ネタの「文七元結」を披露されていた。
続いて、
春風亭柳太郎の新作。一昨年の末広亭以来の柳太郎師匠。
やなぎ南玉の曲芸コマ回し。
桂歌春「掛取万歳」。歌春師匠は去年の11月、やはり末広亭以来。
お仲入り。このあたりで場内は満席。熱気むんむん。
宝井琴鶴の講談は「山内一豊の妻」、駄馬を手放して名馬を手に入れるのにお金がない一豊を妻が助けるという人情噺。
かつて講談を速記して売る、という商売があって、それが今でも「講談社」として残っている、という基礎的エピソードも紹介される。
三遊亭萬橘「親子酒」 せがれバージョンで大爆笑。
東京一・うた子の漫才は昭和歌謡。客席で一緒に口ずさむ。
そしていよいよ大トリ。春風亭柳之助師匠登壇。「竹の水仙」。桂歌春の師匠である歌丸がよくやったネタらし。途中で携帯の着信音が鳴り響いても、それをネタの中に合わせてしまうのはベテランの技。左甚五郎と細川越中守との見えない駆け引きに翻弄される宿屋の夫婦と細川の家臣が右往左往する。
満席の席を離れるとき、下の階で柳之助師匠が大勢のお客さんに囲まれて大変な騒ぎとなっていた。
今年2度めの落語を満喫させてもらった。とても楽しかった。
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