ザイム真理教① 森永卓郎著 「宗教とカルトの違い」
- ザイム真理教
- 三五館シンシャ
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テレビなどでもお馴染みの森永卓郎さんの本で、どこの出版社からも断られたというのが宣伝文句だ。確かに過激な内容ではある。旧大蔵省、現財務省のカルト化については、かねてから都市伝説的に伝わるが、経済のプロとして出された本なだけに真実味がある。
第1章 ザイム真理教の誕生
ご自身が東大卒業後、専売公社に入ったとき、当時の大蔵省から奴隷のように扱われたことが克明に書かれている。役人が絶対服従の上下関係を病的に積み上げた果てに「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」で世間にその内面を知らしめた。財政均衡論を展開して、政治家を丸め込む財務省の姿勢はマインドコントロールで作られた「カルト教団」になってしまうというものだ。時の総理も、
「時の政権に確たる政策がないと財務省が近づいてきて、いつのまにか政権が彼らの考えにどっぷり浸かってしまう。」
安倍晋三回顧録
と書いているそうだ。
そして高橋洋一氏(嘉悦大学)のコメントを辛辣に示す。
安倍政権はコロナ対策100兆円でも増税を突っぱねたが、岸田政権は43兆円の防衛費で増税しようとしている。
論旨はともかく、これが偽らざる国民の心理ではないか。
第2章 宗教とカルトの違い
宗教は経済的混乱期に苦しむ庶民に救う虚構(ウソ)である
確かに宗教しのものは形を持たない。人の心(脳)の中にあるかもしれない虚構だが、カルトはマイナスの説教をして恐怖をあおりマインドコントロールに導いてゆく。カルトに属する女性が多いのは、彼女たちの社会的抑圧が遠因ではないかと説く。ディズニーも一種のカルトだとしている。
第3章 事実と異なる神話
負債も多いが資産も多い日本の実質的借金を540兆円とはじき、これはGDPと同じ程度で、他の多くの国が同レベルなのに、財務省は「ほとんど売れない資産」と主張する。しかし実際はほとんどがアメリカ国債で、著しく多いのが公務員宿舎らしい。これはILO(国債労働機関)が勧告するほど日本の公務員宿舎は多いようで、これは”思想統制”につながるのでやめるべきたと注意されているという。まさに財務省ほはじめとする役人がカルト集団ではないかと想像させる。しかも公務員宿舎は都内の一等地に建っており、しかも豪華な改築が予定されるなど、とてもじゃないが「売れない資産」とはいえない。
森永さんによると、日本は通貨発行益で532兆円を生み出す力があるらしく、前述の実質的借金540兆円とほぼバランスする。従って財政のバランスは十分取れているので、減税するべきだという。むしろ日本の教育に対する公的支出がOECD(経済協力開発機構)中最下位であることなどを憂いている。
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