スマホ脳③ 「脳はスマホに適応するのか?」 アンディシュ・ハンセン著 「戦う準備」

前回のおさらい


スマホ脳② 「スマホでうつになる?」 アンディシュ・ハンセン著 「無断使用」 - #ダリチョコ の映画とグルメ


ここまで読めば、スマホに限らず、世の中の情報(フェイクニュースなど)に対し、あまりにも無防備な人間の脳について疑問を抱くだろう。



第8章 運動というスマートな対抗策


とはいえ、このスマホ現象という激流をもはや人類は止めることはできそうもないので、そのためにどうするか?というヒントも、この本に秘められている。
端的には”運動”だ。

脳は体を動かすためにできている

マイケル・カザニカ

事例として

〇仕事から帰ってへとへと

 ↓

〇心を落ち着かせるためにランニング

 ↓

〇ストレスが消える

というプロセスは本当らしい。たいていの人は仕事から帰るとビールを飲んでしまうだろうが、その前に軽いランニングをするだけでもストレスから解放させることができるのだそうだ。


運動は集中力を高めストレスに強くさせる。体を動かす子供は、学ぶ態度も落ち着いているという。なぜ運動が集中力を高めるかというと、第1章に書かれているとおり、人間の脳には狩猟民族だった記憶が残されているからだそうだ。うつになりそうだったら、なんでもいいから思い切って体を動かしてみるといい。そのことで不安から身を守ることができるかもしれない。そもそも現代人は運動が不足しているようだ。最低でも週2時間程度は体を動かしたほうがいいという。


第9章 脳はスマホに適応するのか?


著者の悩みがここで示される。どんな研究にもそれなりの時間がかかるが、スマホ依存についてはあまりにも変化が激しくて、研究が追いつかないらしい。最新データが瞬く間に陳腐化してしまうというジレンマを抱えているのだそうだ。
スマホと対極にある読書。本で読むと記憶は強く残るが、スマホで見る情報は表面をかすめるだけだ。人間は報酬欲求と楽なほうに思考が向かいさらなる欲求を高めてゆく。かつてほど地球上に飢餓がなくなった代わりに、カロリー過剰のメタボリックで命を落とす確率が急上昇したことと似ているのではないか。
著書は人間の脳が必ずしもスマホなどのデジタルに適応するためにできているわけではないので、このままデジタル化が進むと”諸刃の剣”になりかねないと警鐘を鳴らしている。


さいごにいくつかスマホ依存の病に陥らないため、いくつかのアイデアを並べている。

〇1日数時間スマホの電源を切る。

〇職場(オフィス)でスマホは身に着けない。

〇友達と会うときはスマホをマナーモードにする。

これらはごく一部の事例だが、寝室にスマホを持ち込まない、というアイデアも含めて多少の参考にしてみたいと思う。


とても学びのある本だった。



社会はどんどん人間が本来あるべき姿を失っている。そのことを知るだけでも十分価値のある本だと思う。
(=^・^=)


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歴史を消し去って、どんどん戦争へ向かおうとしてるように感じます。この国はもう戦前状態なのでしょうか。「戦う準備」を整えるという意思表示なんでしょうか。

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