#ダリチョコ の映画とグルメ

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問題はロシアより、むしろアメリカだ① エマニュエル・トッド/池上彰

朝日出版から2023年6月30日にリリースされた本がどこかの書店で平積みになっていたので、無意識に買ってしまった。

問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 (朝日新書)
問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 (朝日新書)
朝日新聞出版

もともと海外で過ごされている方のお話を聞くと、かなり前からアメリカが世界から全くリスペクトされていないことが漏れ聞こえてきてはいた。自分たちが子供の頃は、外国というとアメリカしか印象がなく、イギリス人とアメリカ人の違いに気づくのはずっと後だ。


エマニュエル・トッド氏と池上彰氏の対談によるこの本は、自国内では見えない世界の目をもって、いま起きている戦争の行方を模索する。お二人の対談は知的で誠実で時にジョークを交えて、とても実のある内容になっている。いままさにこの瞬間、この本のことを理解するときかもしれない。これはロシアとアメリカの話題ではなく、日本人である我々のことを示唆する本だ。


第1章 ウクライナ戦争とジャーナリストの責任


まずはこの「ウクライナ戦争」の原因は何か?という問いに対し「アメリカとNATO」が原因であることを示し、アメリカが崩壊したほうが平和な未来が来るのではないか、という本書の仮説から入る。


西側の報道しか接する機会が少ない我々にとって、世界がどのような勢力図にあるのかを知る術は限られている。この戦争に至るまでの経緯として、まずウクライナという国がもともと汚職まみれで、かつてのソ連以上にソ連のような独裁国家だったことをあまり知らない(報道されない)。「ウィンター・オン・ファイヤー」という映画に、ゼレンスキーが大統領になる前の劣悪なウクライナの状況が紹介されているが、ウクライナがロシアの脅威となったのは、ウクライナがNATOに加盟したことがきっかけらしい。ウクライナが中立であればこの戦争は起きなかったという。


実は時を変えて、昨年フィンランドが時の女性首相のリードでNATOに加盟するということがあって1年後の今年、なんとその女性首相の政党が選挙で敗れるという結果を導いた。




フィンランドのマリン首相は、自らのリードでNATOに加盟したにも関わらず、総選挙で敗れたときに「民主主義は常に素晴らしい」と敗戦の弁を述べた。


こうした感覚は日本にいると伝わりにくい。


対して、我々日本を含めた西側メディアは、ロシアフォビア(嫌悪)を喧伝し、その揺動に対抗すべくロシアは西側に偏るジャーナリストをことごとく排除してゆく。ナワリヌイなどもこの文脈に乗るがゆえに、ロシア政府から拘束されていると考えられる。



西側のジャーナリズムがあまりにも傲慢で無礼な振る舞いを続けることが、ロシアや東側諸国にとっては西側のプロパガンダだとなる。いずれにせよ、それぞれの主張だけを押し付けるがゆえに、メディアもバランスを失ってしまったことがここで示されているようだ。


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