#木原千春 個展 #GSIX
映画を見たあと、食事を終えて銀座SIXに立ち寄ると、木原千春さんの個展が開かれていた。
フロア全体が木原千春さんの作品を並べていて、販売もしているようだ。油絵の威力を最大限に活かしつつ、被写体(動物など)の存在の中にさらなる可能性を見出そうとしているようだ。
最も興味をそそられたのはこの作品「CROW」。タイトルからカラスであることは明らかなのだが、肉眼でみるとその存在を確かめるのが少しむずかしい。写真を撮ってみて、その存在にやっと気がつく。近くで見れば油絵の素材でしかない絵画が、客観性を伴うことで生命の存在を認識させる。筆づかいや色のバランスが、ときに繊細でときに大胆なタッチで迫りくるのは、その作品に作者が生命を吹き込もうとする意思なのではなかろうか。もちろん絵画は二次元の世界だが、そこに生命を吹き込む方法は無数にある。これらの作品は、外形的な存在ではなく、むしろ内面的な鼓動のようなものを見る側に伝えようとしていると感じた。
ほかにも同じフロアでユニークな作品が並んでいた。
いずれの作品も興味をそそるものばかりだ。
この作品のように、戦争を逆さまに捉える作品も刺激的で面白い。こういう作品の必要性を昨今のこの国の社会にあって強く感じる。政治をひとことでも語ろうとするとバッシングされかっこわるいと言われる。選挙に行けばダサいと言われる。そうこうしているうちに、われわれの身近な存在が、この作品のようなことになるのではないかと心配になる。
この国は娯楽が多すぎる。娯楽に格差や偏見は必要ないと思うが、少なくともその作品を感じ取る目は、自ら学び続けるしなかないのではないか。
★
こんなブログもやってます(=^・^=)
KINENOTE
Filmarks
goo
FC2
Muragon
seesaa
Livedoor
楽天ブログ
ameba
wordpress
Hatena
note
にほんブログ村
人気ブログランキング
Twitter
Facebook