アウェイとはいえ、オールブラックスが１次リーグで敗れたのはこれが初めてのことらしい。この大会が始まる前まで、すでにオールブラックスは世界ランク１位から陥落しており、この結果は予想されていたが、オールブラックスの歴史を黒く塗りつぶす屈辱的な日となってしまった。
試合が始まる前から、キャプテンのサム・ケインがピッチにも入れない状態になったという時点から不穏な空気が漂っていた。しかし、開始直後にオールブラックスがトライを決めて序盤は優位に展開したが、フランスもオールブラックスの試合運びを予測して、空中戦で反撃する。とにかくピッチはとても暑く、両チームの選手は汗だく。
特にオールブラックスはミスが多く、汗でボールが手につかない状態が続く。ギクシャクした展開はフランスの空中戦、ペナルティゴールが次々と決められてついに逆転を許してしまう。７点以上も差をつけられて１ポイントも取れないままの惨敗。
思えばサム・ケインがキアラン・リードを継いでキャプテンになってから、ずっと低空飛行を続けてきたオールブラックスは、前回の日本大会から大きな若返りをできずに４年を過ごしてしまった。フランス戦はどうしても勝つために、実績のある選手で構成せざるを得なかったとはいえ、スタミナを必要とする環境で、ベテランに負荷をかけて敗れたのは残念だった。

ここは開き直って、次戦から思い切った若返りをはかるなど、先を見越した戦略を期待したいところだが、どうだろうか。

世界ランキング１位のアイルランドは、ルーマニアに圧勝した。順調な滑り出しだ。

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