#ニモーナ ニック・ブルーナ/トロイ・アン監督 「#特高」
Nimona | Official Trailer | Netflix
原作者のスティーブンソンはこの原作「ニモーナ」を大学3年生のときに小説として書いたという。すごい才能だ。トランスジェンダーの彼は、このドラマに現代におけるマイノリティについて忌憚なく露出している。すごい迫力だと思う。
当初20世紀フォックスの子会社がこの原作を映画化しようとしたが、フォックスがディズニーに買収されて映画化が却下され、Netflixが譲り受ける形で映画化されたらしい。
ちょっと驚きの映画だった。びっくりした。
正当な騎士の血をひく者とそうでない者が騎士として育ち、お互いに成長して愛し合う。男性同士の友情ではなく愛情が芽生えるというシーンからこの映画はアニメというフィールドを超越している。そして平民から騎士として戴冠するはずだったバリスターの剣が勝手に女王を殺害し、バリスターが指名手配される。(このときバリスターは愛するゴールデンロイン)から片腕を切られる。(「帝国の逆襲」のルークのようだ。)
ここからドラマは、ニモーナがバリスターとともに真相を暴くストーリーへと展開し、真犯人を明らかにするのだが、敵もさるものでネットで拡散された事実を逆手にとってニモーナを悪者にしたてあげようとする。
ドラマとしてのドライブ感と、ニモーナというキャラクターのスピード感。瞬時に変身するニモーナの姿が追いつくことができないほど早い。そしてニモーナが追い詰められて、彼女が幼い頃に受けた仕打ちが露わになり、1000年の時代を超えて人間の偏見と差別意識、そしてよってたかって村八分にしようとする集団心理。ニモーナが人間ではないモンスターであるということと、バリスターが女王殺しで追われる身であることが重なって、このふたりの激しい冒険が始まる。
彼らが社会からスポイルされて孤軍奮闘することと、それを阻止しようとする力は対立するが、阻止しようとする力には人間が持って生まれたときからの保守的な思考と、格差を崩したくないという意識が偏見を醸成するということなのだと思う。
アニメ映画でゲイがこれほどはっきり示された映画はあっただろうか。あまりにも素晴らしい映画で感動した。劇場公開に至らなかったことをとても残念に思う。若き原作者スティーブンソンの才能に期待したい。
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特高の職員は誰一人罪を問われず、拘束された者たちの多くは取り調べの段階で亡くなったことが綴られる。右とか左という背景だけで人を判断していいのだろうか。そして暴力で彼らを排除していいのだろうか。
特高の職員15000人は戦後GHQによって公職追放になりましたが、これだけ多くの死者を出した機関であるにもかかわらず、その責任で刑事罰を受けた者はいません。それどころかG2は反共諜報活動のために公職追放されていた特高関係者を雇用して、レッドパージのために活用しました。 https://t.co/h0m6F3HVs7
— 内田樹 (@levinassien)