#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

#首 #北野武 監督



忘れもしない、今年の初め1月に、たまたま俳優の渡辺哲さん(舞台「じりりた」が良かった)や林比佐子さんらとお食事をする機会があって、そのときに北野武監督のこの映画の話題になった。渡辺哲さんというと、黒澤明監督作品が映画デビューで、北野武監督作品の常連だ。



映画『首』本予告30秒

川崎の映画館で、公開初日の朝9時から鑑賞。朝早いのに劇場はほぼ満席で、熱心な年配のお客さん(自分も含む)が多かった印象だ。


これはもうとやかく言うところではない。北野作品がなぜ海外で高く評価されるのかは、この映画を見れば一目瞭然。子供の頃ほとんど映画を見なかった、という天才が、謙虚に自ら接した巨匠(黒澤明や大島渚)の影響を隠さず、そして自分が芸人として功成り名遂げるまでの道のりを、ある人物に託しているように見えた。その人物とは誰なのか?


予告編にもあるとおり、残酷なシーンの連続だ。タイトル通り”首”が次々にはねられる。あまりの勢いのよさに、残酷さを超えて別の感情が沸き立ってくる。後半から劇場はくすくす笑いの連続で、滑稽さと真剣さが紙一重のように思えてくる。


人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ

チャールズ・チャップリン


という名言を引用するのはいかにも陳腐だが、チャップリン同様芸人として生きてきたたけしさんがこの映画で描きたかったことのひとつはこれなのではないだろうか。累々と重なり合う死体と次々に切り落とされる”首”。近くで見るとおぞましいシーンが、どこかコミカルに思えてくる不思議。「アウトレイジ」シリーズから続く派閥抗争を時代劇に置き換え、この愚かな争いの行き先を現代に投影させゆこうとする意思の伝わる傑作だ。ラストシーンでそのことが明らかとなる。


すごい映画だ。俳優陣の演技は言うまでもないが、全く飽きることなく鑑賞できる大傑作。そして北野武監督がおそらく無意識に意図せず、結果としてこの映画の中で語られている男同士の関係は、某芸能事務所の事件や、それを看過し続ける日本の報道や政治、果ては家父長制のおぞましき実態をなぞらえる隠喩とも思える映画になっている。
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