天野タケル Wish upon a star 「Stalin Center」
天野タケルさんの作品展がGSIXで展開されていた。
天野さんの作品の特徴のひとつは「目」ではないか。
柔らかいが意思のある強い輪郭。迷いのない輪郭は被写体の優しさとは裏腹に強さを感じさせる。
強さは被写体(人物)の表情にも受けて取れる。
笑わない人物はしかし、笑顔がなくても十分作り手の優しさと戸惑いを見る側にもたらすだろう。
時々人物にアクセントをつける動物(猫)は、これらの女性たちの心象を代弁しているようにも思える。
嬉しくても笑えない。
悲しくても泣けない。こうした心象風景は現代人の内面そのものか。
怒りたくても怒れない。
主張を内面に抱え、言いたいことも言えない世界がこの作品群から伝わってくる。
それは決してネガティブなものではないが、悲しげではある。
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ロシアでスターリン像が次々に建立しているのは本当だろうか。となると、我が国も負けじと「裏金システム」を構築したあの方の像がたくさん建てられるのであろうか。もしそうなったら、あの方の像の向かいに「少女像」を建てて睨みを効かせてほしいと思うが、いかがだろうか?







