#ダリチョコ の映画とグルメ

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#資本主義だけ残った ② 「政治的資本主義」

前回のつづき。



ミラノヴィッチ教授は、リベラルをアメリカとし、それに対し「政治的」資本主義の代表として中国にフォーカスする。


3、政治的資本主義


共産主義社会は、社会主義が発展して”人類における最高の段階”として成立するはずだったが、経済システムではなく政治がファシズム化することを止められなかった。ここがよく誤解される部分だと思う。共産主義=独裁という愚かな報道やイメージが短絡的になりすぎていると感じる。資本主義だって独裁はある。そして民主主義が必ずしも万能であるとは限らない。


しかし過去の共産主義が技術革新をまんべんなく受け入れることができず、労働と資本が代替えすることにも至らなかったことは事実だ。労働に資本が勝ったのだ。(それほどまでに資本は強固なのだ。)


中国が共産党政権で”政治的”資本主義を続ける過程で、この政策の特徴と矛盾が明らかになってきた。


★特徴

①官僚主義

②法の縛りがない(例:プーチンの都合で法律が変わる)成果主義

③国家の自律性


★矛盾

①官僚主義と成果主義の衝突

腐敗


ここはすごく学びのある部分だ
ピケティが説明した
「r>g」を一掃するため、中国の文化大革命は資本階級を一掃したが、その反動で官僚に腐敗が広がり、腐敗に分配効果が生まれ、汚職に価値が伴うようになる我が国における政治の腐敗や汚職も、資本主義的ということになる。


ミラノヴィッチは、どんな経済システムでも「腐敗はなくならない」と説く。そしてアメリカと覇権を争う中国の「政治的資本主義」を理解したうえで、適度な腐敗を受け入れることは避けられないという。これらを前提に「政治的資本主義」が成功するための要因をふたつ掲げる。


1、政治と経済を切り離す。

2、腐敗が少ない中央集権を維持できるか。


ギリシャ哲学でもこのことは語られてきた。民主主義は烏合の衆、つまりポピュリズムを増長するばかりだし、賢人政治は独裁を生む。このシステムのうねりはこれからも永遠に続くのではなかろうか。


資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来
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つづく・・・


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