山ノ内陽介、コムロタカヒロ 銀座シックス 「冤罪」
銀座あたりに来たときは、なるべく銀座シックスに寄るようにしている。目の保養だ。
この日は山ノ内陽介氏とコムロタカヒロ氏の作品が並んでいる。
中央のアートスペースではコムロタカヒロ氏の作品。「Tempest」
なんというか、それぞれの作品イメージはポップだが、そのいでたちと色合いはある意味神々しく、そして悪魔的でもある。個展のタイトルの意味は計り知れないが、この社会に渦巻く嵐に、龍の羽を持つ人の顔をもつ”何か”が我々にテーマを突きつけているのではないか。干支が示す意味においては、すでにこの国を大きな震災や事故が年初から重なり、コムロ氏の作品がいざなうテーマに偶然にも巻き込まれているようにも感じさせる。
山ノ内陽介氏の作品テーマは「マインドワンダリング」
これもまた時勢を重ねる刺激的作品。「思考盗聴」
まさにマインドコントロール、果てはカルト集団による日本の支配やSNSなどに侵された人間の脳を情緒的且つ刺激的に示している。被写体の人物と、その情景から時代を匂わせる。このイメージはハンセン氏の「スマホ脳」などとも関連しないだろうか。あまりにもあふれかえる情報が人間の脳から盗まれてゆく。古くはコッポラの「カンバセーション」から、名探偵コナンシリーズの「黒鉄の魚影」に至るまで、人のマインドや外形は全て盗まれてしまったようだ。これがいずれ戦争へと向かうことをも考えさせられる。
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大変な冤罪事件だ。知らなかった。システムに依存することで、その落とし穴に気づかず、しかも郵便局の責任者が投獄されるという冤罪をどのように賠償するのだろうか。お金の問題ではないとも思う。その名も「ホライゾン」。