PHPから2022年に出版された本だが、2011年に出版された本の新版だそうだ。
先輩から推薦されてまずは一冊読んでみた。

紹介されたから、書店で和田秀樹さんの本を探してみると、とてつもない量の本が出版されている。御本人も書いているが、月数冊の勢いで新刊を発行されているらしく、その内容も医療から受験まで様々で多岐にわたる。

この本は、現在、あるいは近い将来高齢期を迎えようとする人たちに向けたアンチエイジング本で、和田さんが特に影響を受けたクロード・ショーシャ博士の理論を、日本人向けに咀嚼して書いている。

ここに書いてあることは、たまたま友人の知り合いで医療関係にお勤めの方のお話を又聞きしたこととも重なる。ガン研究者は５０歳以上の方への対処を想定していない、というものだ。日本人にガンが多いのは長寿命化が理由であって、ガンそのものの治療は若い方への治療であるべきだというものだ。これはそのとおりだと思う。自分も年の近い先輩がガンで亡くなったことなども踏まえて、身につまされる話しだと思っている。

読んでいて参考になった箇所の箇条書きで列挙する。

・日本がガン大国なのは長寿命化が要因。

・身だしなみは若返り効果がある。

・脂肪抜きのダイエットをすると炭水化物を脂肪に変えてしまう。

・肉類を摂ると”うつ”になりにくい。

・グルメの人も若々しい。

・日本の医療は予防治療にカネをかけない。

・朝はお茶、昼は野菜、食事の順番はタンパク質から初めて、締めにご飯。

・「まあ、いいや症候群」で頭を使わなくなる。

・「テレビの重罪」　なんでも二分割思想でまとめる　→　うつ病になる。

・笑いの効用　「ＮＫ（免疫）細胞」の活性化につながり、うつになりにくい。

こういう本を読んで、すぐになにかの効果が生まれるというものでもないが、読んでそのときだけその気になるだけで十分だろう。鎌田實先生や、古くは北杜夫先生の本も時々読んだが、気持ちをほんの少し楽にしてくれる本だと思う。この本の中で、都道府県別の医療費と長寿化を比較した事例で、長野県が最も医療費をかけずに長寿命化を達成できていると書いてあった。その遠因に、かつて諏訪中央病院の院長だった鎌田實先生の功績があることがあると思う。

電通という会社は政治家と裏金をつなぐハブのような悪徳組織らしい。税金のうま味を丸のみしているということだ。

いくらなんでもこれはガマンならんぞ。

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