カモのネギには毒がある5 「リスクのない高収益ビジネス」
前回までが、マインドコントロールされる「ネズミ講方式」についての考察だったが、今回は「バッタ屋」について掘り下げる。高齢者に近づいて親切を押し売りし、高額の買い物をさせてボロ儲けするという仕組み。
ところがこれが合意の基づく取引なだけに違法性が立証できない。そして悪徳業者のやり口やさらにエスカレートして、高齢者が所有する不動産を廉価に買いたたきリースバックという方式で家賃を受け取るという方法で暴利を貪ってゆく。
この本を読み続けると気がつくことなのだが、今回の設定は小さな個人事業主によるアコギな商売なのではあるが、これらの規模を大きくすることで、同じ手口でさらなる暴利を貪る企業が実際に存在すると考えるべきだ。
高齢者が孤立化して、子供や親戚との連絡が途絶えがちになることを狙って「情報を遮断」する。日頃はタダで家のお手伝いなどをしておいて恩を売り、バッタものを定価で売りつける。
この件を落着させた加茂教授たちメンバーは次なる目的地、アルゼンチンに向かう。世界で唯一先進国から途上国に転落し、とてつもないインフレに悩まされるこの国と日本の未来を重ねようとする。大阪府で学費無料化というバラマキ政策が進行しているが、この国でもかつて同じことをやって、教師に満足な給料も払うこともできずどんどん世界から取り残されていった国。国の浮沈は教育にかかると言われている。
次巻もまた楽しみだ。
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