RWC2023 ALL BLACKS vs NAMIBIA
国際試合で南アフリカとワールドカップ初戦でフランスに敗れたオールブラックスは、南アフリカ第2の強豪ナミビアに勝利した。国際試合を連敗したのも、ワールドカップのプール戦で敗れたのも初めてのオールブラックスは、ナミビアとの試合に勝利したものの、オールブラックスらしくないプレーも多く、相変わらずギクシャクした戦いぶりだった。
とはいえ、これまでオールブラックスを見てきた者として、この1戦はただの1勝ではない。その理由はいくつかあるが、思い入れとしてはダミアン・マッケンジーのワールドカップ初戦だったことだ。怪我で2019年日本大会を欠場したマッケンジーが、その後サントリーの一員として来日し、再びオールブラックスのメンバーとして活躍しているのを見ると感無量だ。彼はもともとフルバックだが、この日はスタンドオフの10番をつけてフィールドゴールなども含めて大いに目立つ働きをした。
もう一人、かねてからオールブラックスの将来を担うと注目していたケレイブ・クラークもワールドカップ初出場を果たした。彼の軸の強さはすごくて、簡単に相手のタックルを受けても倒れない。この日も初トライを決めたプレーは、彼の身体能力を示すものだったと思う。彼の父エロニーもまたオールブラックスの選手だった方で、日本でもプレーした選手だったようだ。
そして最後に、この日もMOMに選ばれたカム・ロイガード。代表3試合目で初のワールドカップだったが、9番をつけた彼は堂々たるプレーを展開し、なんと序盤に3トライを決める活躍を見せた。SHの新生デビューとしてはこれ以上ない活躍で見事だった。
ちなみに対戦相手のナミビアは、2019年に豊田スタジアムで行われたワールドカップで観戦している。南アフリカに圧倒された試合だったが、同じ日に行われた日本とアイルランドのパブリックビューイングがとてつもない盛り上がりで、なんと日本がジャイアント・キリングを成し遂げた日に重なっている。日本はその後、南アフリカに敗れ、南アフリカはこの大会の優勝国となった。
残念ながらオールブラックスはまだ本調子ではない。途中から豪雨になるなど、悪条件ではあったがそれは相手も同じ。何しろファールが多く、この日もレッドカードを1枚もらうなど、ひとつひとつのプレーの精度が低い。フォワードはホワイトロック(この日代表キャップでリッチー・マコウと並ぶ。)とレタリックという世界最高峰のロックをスクラムの中心に据えながらも、いまひとつ切れのあるプレーに至らず。フルバックを務めたボーデン・バレットも見せ場は少なかった。バレット兄弟では、ジョーディーが怪我でベンチに入ることも難しいようで、3兄弟が揃い踏みする機会は残念ながらなさそうだ。
このあとのイタリアとウルグアイとの試合も、決して楽な戦いにはならないはずだ。仮にノックアウトステージに進めたとして、その相手は世界ランク1位のアイルランドか前回優勝国南アフリカになる。それまでにオールブラックスの華麗なプレーが戻るかどうか、心配は続く・・・
Allister Coetzee says that the whole All Blacks team signed a jersey and gifted it to Le Roux Malan. 👏
“That is not just saying the ethos and the culture and the values of rugby, but actually living and feeling it. That to me is unbelievable of the All Blacks to do something… pic.twitter.com/YvRXv7GOtA
— Jared Wright (@jaredwright17)
ナミビアの選手が怪我で退場するシーンで、スタンディングオベーションが起きた。ノーサイドの精神がここに生きる。感動の名シーンだ。
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