#今_何処 TOUR2023③ #佐野元春 「元気で」
終盤で演奏された「水のように」は、社会の逆風に抗うのではなく水になって流れにのるようなイメージ。ブルース・リーの「Be water」から宮本武蔵「五輪書」へと遡る。
いつだって誰もが誰かに
夢かきたれて風に泣く 「水のように」
往年の元春さんのファンなら、このフレーズが「麗しのドンナ・アンナ」が重なることに気づくだろう。
いつだって誰もが誰かに
夢かきたてられて crying in the wind. 「麗しのドンナ・アンナ」
二人称で描かれた楽曲が形を変えていま、多くの人々に「元気で」とささやきかける。
そして最後は「優しい闇」で終える。
何もかも変わってしまった
あれから何もかも変わってしまった 「優しい闇」
この曲を本編の最後に置いたのは、佐野元春の長いキャリアの中で、彼がデビューして今に至るまで、社会も業界も何もかも変わってしまったことを伝えようとしているのではないか。
ひとつだけいえること 何をしても
君を想ってた 「優しい闇」
彼が常にファンを想い、ファンに向き合ってここまできたことを宣言する。コヨーテバンドの楽曲で貫いたこのライブの最後にふさわしいエンディングだ。
このセットリストに心を奪われる。この感動を文字や動画で伝えることなど無意味だろう。しかしその断片でも伝わればいい。この瞬間は過ぎ去り、もう二度と返らない。それは佐野元春のライブを初めて見たあのときも同じだ。
アンコールは往年のヒット曲を連ね、「Someday」と「アンジェリーナ」で締める。この曲はかつてハートランドと東京ビーバップが演奏していた曲。サビではホーンセクションのダディ柴田と掛け合う定番は、コヨーテバンドで全く違うアレンジを施される。しかし、この時代とこの楽曲の強さ、特に「アンジェリーナ」の激しさはいまも変わらない。会場は全員が腕を振り上げてともに歌っていたように見えた。この光景を見るために、何度も何度も佐野元春を追いかけてきたのだ。
彼はMCで、このツアータイトル「今、何処」の意味をここで吐露する。
「大滝詠一もPANTAも清志郎も坂本龍一もいない時代。彼らの新しい音楽は聴けないことは寂しいけど、僕はまだこうして続いてます」
亡くなった仲間たちを失っても、佐野元春はここにいる。それも、派手なパフォーマンスや誇張をすることなく、淡々と「僕はまだこうして続いています」という意思表示に、われわれも「元気で」と応じたくなるシーンだった。
セットリストの変化も楽しかった今ツアー!
OPのSEから続くさよメラで魂ぶち上げて銀月への流れアルバム以上にカッコよくてしびれました!
エデンはやっぱり踊れる最愛曲になったし水のようにが思ってたより大きな曲だったし大人のくせにはぴょんぴょん楽しいしああもう今何処最高!#佐野元春 pic.twitter.com/FprU2LpqZz— § いぬじ@INNOCENT+今、何処 (@inoujiaimeshika)
(=^・^=)
★
こんなブログもやってます(=^・^=)
KINENOTE
Filmarks
goo
FC2
Muragon
seesaa
Livedoor
楽天ブログ
ameba
wordpress
Hatena
note
にほんブログ村
人気ブログランキング
Twitter
Facebook