#アイルランド現代史 ① #北野充 著 #Ireland
しょうもないこのブログだが、もしこの記事を読もうとされるなら、この8分程度の動画をご覧になってからがいいかもしれない。
ラグビーが世界ランク1位だし、GDPの伸びもすごい。こういう国でどういう歴史が刻まれたかは、きっと誰もが興味を持つところではなかろうか。この本は外交官の北野充氏がアイルランド駐在大使だった頃の情報をもとに書かれた歴史本である。役人の書く本なので、とても堅苦しいい本ではある。さくさく読める本ではない。
自分の認識としても、アイルランドは貧困国という印象だったが、「ケルティック・タイガー」と言われる経済復興政策で、一気に富裕国へのし上がった。そこには宗教的な呪縛から逃れるための衝突など、複雑な歴史があるようだ。
序章 20世紀に至るまでのアイルランド
「マイケル・コリンズ」という映画で、リーアム・ニーソン演じる主人公がイギリスとの約束に7分遅れて非難されると「我々は700年待った」と応じるシーンがあるらしい。まだ見ていないが、この一節だけでもアイルランドを知る興味をそそる。
この島はもともとケルト人が住んでいた。バイキングが8世紀頃上陸して修道院などを襲撃して占領するが、彼らは貿易商でもあったのだそうだ。その後、数世紀にわたる戦国時代は宗教戦争の影響で、ヘンリ8世(「わが命つきるとも」でロバート・ショーが演じた。)の王位継承問題(離婚問題)などを経て、イングランドがアイルランドを支配する。「マイケル・コリンズ」の冒頭のセリフはこのあたりの占領下から始まっているようだ。これがのちの北アイルランド問題へと続いてゆく。
いわゆる保守派で保護主義のカトリックと宗教改革推進派のプロテスタントは、「ベルファスト」や「ぼくたちの哲学教室」などで察することができるが、差別や偏見は目に余るもののようだ。さらにアイルランドではジャガイモ飢饉が発生してチフスが広がり、地代を払えなくなった農民がアメリカへ移民としてわたったという。これによって人口の17%(170万人)を失うことになる。
第1章 共和国を目指して(1900〜1923)
イングランドからの支配と宗教対立で、アイルランドはまとまりを欠いたうえ、貧困が広がっていた。1900年代前半までは暴徒化する国を、若きデ・ヴァレラ(34歳)とコリンズ(27歳)という英雄によって暴力のエスカレーションを阻止しようとした。残念ながら「血の日曜日」(1920年11月)という内戦で31歳のコリンズは命を落とす。大勢のスパイを惨殺した恨みを買ったようだ。
しかしこのあたりは、日本の明治維新にも重なる若さと激しい対立を思わせる。やはり国家はなるべくなら若い担い手によって、次世代を設計するというのがあるべき姿のように思える。
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