#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

#未来を語る人 ① #大野和基 編 「釣り合った結婚」 #Misspeaking


国際ジャーナリストの大野和基氏が、世界に名だたる経済学者とインタビューした内容を紹介する本。経済学にもいくつかの思想があって、この著書の素晴らしいところは「バランス」だ。考え方が偏ることなく、とてもうまくバランスをとっている点が見事だと思う。大野氏はこの混沌とした社会で「迷路の中で出口へと通じる道を探す」という言葉を前置きし、あらゆる国で顕在化する「格差」問題を掘り下げようとしている。


第1章 いま人類が直面する最大の危機 ジャレット・ダイヤモンド(米)

危機と人類(上下合本版) (日本経済新聞出版)
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ダイヤモンド教授は「日本の明治維新が”選択的変化”の最も優れた例」と話す。イギリス海軍からアドバイスをもらい、ドイツ陸軍から兵学教官を招くなど、謙虚に世界から学んだ時期があった。反面、1930年代から侵略戦争が失敗を繰り返し、自国の実力を誤り、アナロジー(類推)で行動してしまったという。まさに「失敗の本質」。
そして、資本主義と民主主義は対立関係にあることわかりやすく説明し、富の集中が権力の集中となることで、民主的ではなくなるパラドクス状態になるとしている。経済力が政治力と密接な関係となることを警告し、貧困を減らすことで世界危機を回避できると説く。


第2章 二つの資本主義が世界を覆う ブランコ・ミラノヴィッチ(セルビア)

資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来
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みすず書房
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これもまた刺激的なお話を伺うことができた。資本主義を二つに分類するという発想が面白い。ひとつは「リベラルな資本主義」、もうひとつが「政治的な資本主義」。後者は中国を代表例としていて、中国が営利目的の教育機関を閉鎖したことなどの事例を掲げる。
そして不平等を永続させない3つのアイデアとして、
1、相続財産をコントロールする。
2、公立教育を上位に置く。
3、政治資金をなくす。
この3は、富裕層が政党に資金提供するだけでなく、メディアにも強い影響を持つことになるのが危険だという。日本でいうと「電通」さんなどが目に浮かぶ。
中でも「釣り合った結婚が不平等を拡大させる。」という発言は、当たり前のように見えて極めて的を射るような言説だ。

さきごろ見た、吉永小百合さんが若い頃に出演された「青空に乾杯」という映画はまさにこの問題に切り込んでいる。要するに、同じ階級同士が結ばれるということは、富裕層が富裕層と結ばれ、さらなる資本の蓄積が進み、不平等は広がってゆくというものだ。
おもわず頷いてしまった。

つづく・・・

(=^・^=)


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海外でも記事が紹介されている。「人間らしい」政治家の失言。

動画でもそのシーンを見ることができる。

ブログにもそれらしい状況証拠が残されているようだ。

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