#横尾忠則 寒山百得展① 東京国立博物館
上野公演を東京国立博物館側に足を向ける機会はほとんどなくて、自分の浅ましい記憶でもここで大々的に円空仏の特集が施されて以来のことだと思う。調べると2013年のことだった。つまりちょうど10年ということになる。円空のことを書き出すとまた止まらなくなるので何もしないが、あれから10年後、偶然ここで横尾忠則さんの作品群に接して「この人はもしかして、現代の円空なのではないか?」と思えてしまった。
まず今回、寒山拾得について初めて知る。
そしてたしかに2年前、横尾さんの大々的な展示群の最後のほうで、新しい取り組みのひとつにこれらの作品のかすかな暗示があった。しかしまさか、1年で100点以上の作品制作に取り組んでいるとは驚きだ。本人は「アーチストというよりもアスリートだ」と言っているとおり、ここまで来ると知性ではなく感覚。
寒山(かんざん)に拾得(じっとく)の理解者である豊干(ぶかん)の3人についての物語が現代に置き換えられる。寒山、拾得の風狂に乗せて、時代の在り方が伝わってくる。
つづく・・・
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