奇才ヘンリー・シュガーの物語 ウェス・アンダーソン監督 「何も変わらない」
The Wonderful Story of Henry Sugar | Official Trailer | Netflix
「チャーリーとチョコレート工場」の原作者ロアルド・ダールの短編をウェス・アンダーソンが映画化したようだ。さきごろ鑑賞した「ウォンカ」とも密接な関係がありそうだ。Netflixオリジナルの短編映画。あっという間に見終わってしまう。ウェス・アンダーソンの魔術のような世界がぐんぐん進んでゆく。
「見えないものが見える」術を得たヘンリーが次々とギャンブルで勝ちまくり、勝ちすぎない程度に勝ったカネをばらまくと町中が混乱する、というオチ。「チャーリーとチョコレート工場」のノリである。
そのカネを最後には孤児院に寄付するというオチの追加などもあって、不思議な世界は落着する。
問題はカネである。資本は何もかもを破壊する。これは「チャーリーとチョコレート工場」でも語られていたエッセンス。「ウォンカ」でも資本の恐ろしさと分配(仲間と分かち合うこと)の重要性を示す。そしてロアルド・ダールを慕う宮崎駿作品にも同じ血脈として受け継がれているのではなかろうか。
カネをなんの苦も無く手に入れる主人公が寄付をして終わる。誰が得をして誰が損をしたか。所詮経済は損得のバランスで成り立つものだ。それをここではギャンブルという仕組みに落とし込む。なんという皮肉なドラマだろうか。いかにもウェス・アンダーソン、いかにもロアルド・ダールだ。
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与党政権がよたよたしている今このときに「のんびりいこうよ」とのろまで呑気なことを言っている党首のもとに集まる烏合の集団もまた愚か者の集まりらしい。「香川1区」もあきれるほど危機感がない。そしてまだ目覚めぬ国民たちと、目覚めさせる気力もない、外国から言いなりのメディア。
立憲は泉代表じゃダメなんだ。岸田政権の支持率が2割切っても「5年後に政権を」と言い、有権者が求めてる消費税減税を拒否し、処理水を擁護し、連合の言いなりで、共産党やれいわじゃなくて維新と手を組もうとしたり、皇国史観で神格化された乃木神社に参拝してる泉じゃ自民と何も変わらないから。 https://t.co/9sFkUEVTz8
— 町山智浩 (@TomoMachi)
